参加の呼びかけ

今年の全国キリスト教学校人権教育セミナーは、8月9日(木)~11日(土)、同志社中学校において開催されます。会場をお貸しくださる川瀬勝也校長先生はじめ、皆様に感謝します。

同志社は創立期から困難な課題に直面し、それらを乗り越えてきています。前身である同志社英学校は1879(明治12)年に15人の第1回卒業生を出しています。新島襄は、その年の94日 付のアルフィーアス・ハーディー宛の手紙のなかで、次のように書いています。「学校をようやく発足させると、すぐに私たちはできるだけ静かな仕方で伝道を 始めました。ひそかに個人の部屋で語られたキリスト教の真理は、町中に知られるようになりましたので、この地域の僧侶たちの間に非常な脅威を引き起こしま した。―(略)―」僧侶たちは京都府知事に伝道をやめさせるように、要望書を出しました。「知事は学校で聖書を教えないように、とだけ私に命じました。し かし、聖書は私たちの学校の不動の基盤となっていました。聖書はその後も何度か続いた多くの暗黒の時期にも、一度も中断されることなく教えられていま す。」(同志社編『新島襄の手紙』岩波文庫)さらに続く長文の書簡ですが割愛します。

今回の全国セミナーのテーマはアウグスティヌスの言葉から選びました。「悪い時代、苦労の多い時代だ。人々はそのように言うのです。良く生きましょう。そうすれば時代は良くなるでしょう。わたしたち自身が時代なのであります。わたしたちが在るように、時代があるのです。」(『アウグスティヌス著作集』22巻「共観福音書説教(2)」訳者:茂泉昭男 教文館)

身 の回りに生起している様ざまなできごとを思うとき、思わず、大変な時代だと嘆き、悲しみ、ぼやきたくなります。けれども、先の言葉に励まされ「主にあって ただしく生きて行こうよ、そうすれば、時代は良くなるのです。だからわたしたちは良く生きましょう。」という実行委員一人一人の思いと祈りの中で、以下の テーマが与えられたのです。「困難な時代です でも私たちはよく生きましょう ―なぜならわたしたち自身が時代をつくり出す者だからです―」

丹波マンガン記念館坑道入り口 ログラム1日目は現地研修です。今年はバスをチャーターして「」に行きます。(写真は坑道入り口。丹波マンガン記念館HPhttp://www6.ocn.ne.jp/~tanbamn/より。)

2 日目の全体会は「今、戦時下の歴史に学ぶ―教会・キリスト教学校―」と題し、同志社中学校の桜井希さんに発題していただきます。平和をつくり出す闘い、努 力してきたあゆみを辿り、再び戦争を起こさないために、わたしたちは今一度、現状を把握したいと考えました。キリスト教学校のかつて歩んだであろう苦難の 道を、信仰・良心の自由を侵されないようにただしく生きる方途を模索したいと思います。また、聖書研究では本協議会の会長である関田寛雄さんが、同テーマ で語ります。分科会では、平和教育、しょうがい・子ども、セクシュアルマイノリティ、性差別、部落、在日、そして、多文化共生など社会に生起していることがらについて、取り組んでいきたいとおもいます。

今回の開会礼拝は本田哲郎神父、派遣礼拝は松浦悟郎補佐司教によって行われます。また、3日目の朝の祈りは、重要文化財である同志社のチャペルで、中村証二さんがアーレンのオルガンを演奏してくださいます。しばらくのとき教会音楽に傾聴したいと思います。

18回全国セミナーに多くのみなさまのご参加を実行委員一同お待ちしています。

和紙開催の目的

  1. キリスト教学校および公立私立学校で人権教育に関心を持っている教職員、また人権教育に関心を寄せるキリスト者・市民・保護者・学生の出会いの場をもつ。
  2. 人権教育の実践に学び合い、分かち合い、建設的な関係を築く。
  3. キリスト教学校での人権教育のあり方を探求し、人権教育の広がりを創る。

和紙主催
全国キリスト教学校人権教育研究協議会
18全国キリスト教学校人権教育セミナー実行委員会

和紙後援
NCC教育部/カトリック中央協議会学校教育委員会/キリスト教学校教育同盟/
全国在日外国人教育研究協議会/日本カトリック学校連合会

和紙賛同
NCC 在日外国人の人権委員会/NCC部落差別問題委員会/外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡 協議会/カトリック部落   問題委員会/在日韓国人問題研究所/在日大韓基督教会/日本カトリック正義と平和協議会/日本キリスト教団教育委員会/日   本キリス ト教団在日韓国朝鮮人連帯特設委員会/日本キリスト教団部落解放センター/日本キリスト教婦人矯風会平和部/日本   聖公会「正義と平和」委員会/日本バプテ スト同盟/日本バプテスト連盟在日・日韓連帯特別委員会/日本バプテスト連盟部落問   題特別委員会/日本YWCA/部落問題に取り組むキリスト教連帯会議

● 主 題
「困難な時代です でも私たちはよく生きましょう -なぜなら私たち自身が時代をつくり出す者だからです-」
● 日 程 2007年8月9日(木)~ 11日(土)
● 会 場
・同志社中学校
京都市上京区烏丸通今出川上ル岡松町246  TEL:075-251-4353
交通:京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅3番出口右折すぐ
・大谷婦人会館
京都市下京区諏訪町通六条下ル上柳町215(東本願寺北側)  TEL:075-371-6181
交通:京都駅から徒歩10分 または京都市営地下鉄烏丸線「五条」駅南8番出口徒歩2分
● 参加費 出張 15,000円  自費 12,000円  学生 10,000円 (含セミナー諸費用・ニュースレター購読費)
部分参加 1コマ(午前・午後は各1コマになります)2,000円 + ニュース購読費3,000円
※「大谷婦人会館」宿泊費・現地研修(オプション)参加費は含みません。これらは別途いただきます。
● 宿 泊 大谷婦人会館 1泊朝食込 5,000円
(今年は交流会場がそのまま宿泊所になります。詳細は、申込用紙の記載をご覧ください。)
※5~10名程度で一部屋になります。個室等をご希望の方は各自でホテルなどをご予約ください。
※会館で用意されるものはフェースタオルと歯ブラシのみです。寝巻き他必要なものはご持参ください。
● 現地研修
「丹波マンガン記念館」見学4,000円 ※詳しくは別紙の現地研修案内をご覧ください。

● 申 込
7月9日(月)までに、別紙の申込書を下記へ封書またはFaxでお送り下さい。または協議会ホームページ(http:
//www.junyx.net/cshr/)のセミナー参加申し込みフォームをご利用ください。(HP申し込みは6月下旬より可)
現地研修参加費・セミ ナー参加費・「大谷婦人会館」宿泊費は、7/27(金)までに下記の郵便振替口座にお振込みくださ
い。

● 振込先
加入者名 「第18回人権教育セミナー実行委員会」 口座番号 00910-4-152917
※郵便振替用紙の受領証をもって領収証とさせていただきますが、別途領収証が必要な方は「備考欄」にその旨お書きくだ    さい。